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介護職を辞める理由は人間関係?離職率と退職前にできること

介護職の働き方相談室編集部 / 更新日 2026年10月20日 / 読む時間:約6分

介護職を辞める理由に多い、人間関係や給料の悩み

介護の仕事を辞めた人の理由を聞いた調査では、職場の人間関係が毎回のように上位に挙がります。ほかに多いのは、職場の運営への不満や、もっと良い仕事が見つかったこと、給料や体の負担です。

辞めた人の理由には、給料や体力の話だけでなく、人との関わりや職場の進め方の話も多く含まれている、ということです。人間関係や運営の問題は、職場を変えたら軽くなる場合もあれば、同じ職場の中で変えられる場合もあります。

この記事では、離職率の数字と、理由別に辞める前に確かめられることをまとめました。辞めた理由の割合は、調査の年によって変わるため、ここでは数字を出していません。最新の割合は、介護労働安定センターの「介護労働実態調査」で確かめられます。

介護職がきついと感じることと、辞める理由の違い

人手が足りない・給料が低い・体がきついといった日々の悩みと、実際に辞める決め手になった理由は、同じとは限りません。毎日の不満は大きくても、人間関係がよければ続けられる人もいれば、その逆の人もいます。

自分の「辞めたい」が、どちらに近いのかを言葉にしてみると、次に何を確かめればよいかが見えてきます。

介護職は辞める人が多い?事業所別の離職率

辞める人の多さを心配する人もいます。事業所の離職率は、次のとおりです。

区分 離職率
介護職員 12.8%
訪問介護員 11.4%
2職種計 12.4%

2職種計は、令和5年度の13.1%から12.4%へ下がっています。ただし、事業所ごとの差は大きく、分布は次のとおりです。

事業所の離職率 事業所の割合
10%未満 53.6%
10〜20%未満 22.3%
20〜30%未満 12.8%
30〜50%未満 7.4%
50〜100%未満 3.3%
100%以上 0.6%

(出典: 介護労働安定センター『令和6年度 介護労働実態調査 結果の概要』図表1-1-3。2職種計の分布)

30%以上の事業所は、合わせて11.3%(7.4% + 3.3% + 0.6%)でした。離職率が10%未満の事業所が約半数あるので、「介護は辞める人が多い仕事」と決めつけなくても大丈夫です。

自分の職場の離職率を、計算してみる

気になる職場の離職率は、公開されている数字から自分で計算できます。介護サービス情報公表システムに載っている、事業所の従業者の数と、前年度の採用者数・退職者数を入れると、全国の事業所の分布のどの帯に入るかが出ます。事業所の名前を入れる欄はありません。入れた数は送信されません。

この職場の離職率を、自分で出してみる(全国の事業所と比べる) ›計算・データのツール

使い方が分かるように、計算の例をひとつ置きます。この人数は説明のために私たちが置いた架空の入力で、実在の事業所の数字ではありません。

22.7%は、全国の事業所の分布では「20〜30%未満」の帯に入ります。この帯にあたる事業所は12.8%です。

ただし、離職率が高い、低いからといって、良い職場か悪い職場かは言えません。採用を急に増やした年や、定年・結婚・転居などでも変わります。人数が少ない事業所では、1人の入れかわりで割合が大きく動きます。

人間関係や給料で介護職を辞めたいときの確認

このサイトの「介護の仕事、辞める?続ける?」診断の理由に合わせて、辞める前にできることを表にしました。

辞めたい理由 先に確かめること 職場を変えるときの見方
職場の人間関係 つらい場面を書き出し、相談できる人に話す。担当やシフトの変更を管理者に聞く 施設の種類や、1つの事業所の人数で雰囲気が変わるため、見学や面談で聞く
人手が足りない 配置や休みの決まりを管理者に聞く 事業所の離職率を計算してみる
夜勤・シフト・休み 夜勤の回数や日勤の時間帯を相談する 夜勤の有無は施設の種類で変わる(施設の種類の表で確かめる)
体力がきつい(腰・体の負担) 先に整形外科へ。福祉用具の使用を相談する 日勤中心の事業所、役割を変える道
給料が上がらない 給与明細で手当を確かめ、平均と比べる 資格手当の決まりを聞く
この先のキャリア 資格や役割の条件を確かめる 相談員・ケアマネなどの求人の条件を見る
介護の仕事そのものが合わない 介護以外の仕事の情報も集める 収入が途切れない形で比べる
暮らしの変化 夜勤の免除や働く日数の変更を相談する 家庭の事情に合う勤務の形を探す

体の不調や、眠れない日が続くときは、辞める理由の整理より先に、病院や公的な窓口に相談してください。厚生労働省の「こころの耳」は、無料で相談できます。

診断で見える、理由別の進み方

このサイトの診断では、辞めたい理由と経験年数に合わせて、結果が分かれます。

結果の型 当てはまる人 進み方の例
先に職場で相談する 管理者にまだ相談していない人 夜勤の回数、担当、福祉用具の使い方を具体的に相談する
給料の中身を確かめる 給料への不満があり、明細に手当の欄がない人 明細と労働条件を見て、事業所の事務の担当に聞く
職場を変えることを考えてよい 相談もしたが変わらない人 譲れない条件を決めて、職場を探す

答えるのは約2分で、個人情報の入力はいりません。

話を聞くだけの転職サービス

職場を変えることを考えてよさそうだと思った人に向けて、サービスの種類を説明します。

「介護職向けの転職サービス(経験が浅い人や資格がない人も相談できるもの)」は、特養・デイサービス・訪問・グループホームなど、施設の種類ごとの違いを聞けます。申し込むと、名前・電話番号・メール・都道府県・持っている資格などを入力します(約3分)。そのあと、担当者から電話・メール・LINEなどで連絡が来ます。希望(夜勤、通勤、施設の種類、資格取得の支援)を伝えて、電話かオンラインで話を聞きます。お金は無料です。転職は、しなくてかまいません。

まだ申し込まなくても大丈夫です

辞めた理由の数字を見て、自分のつらさに名前がついただけでも、考えは進んでいます。申し込みは、迷いが晴れてからで間に合います。

決めきれないときは、家族や信頼できる人に話してみるのもひとつです。占い師に話を聞いてもらい、背中を押してもらう人もいます。占いで正しい答えが出るわけではありませんが、このサイトの占いの診断は無料で試せます。

辞める前に確かめることを、1つの記事にまとめています。

よくある質問

介護職は辞める人が多いのですか?
介護労働安定センターの令和6年度の調査では、事業所の平均の離職率は、介護職員が12.8%、訪問介護員が11.4%でした。事業所ごとの差は大きく、離職率が10%未満の事業所が53.6%ある一方、30%以上の事業所も合わせて11.3%あります。
介護職の人間関係がつらくて辞めたいとき、誰に相談できますか?
つらい場面を書き出し、いつ、だれと、どんなときかを具体的にしてみてください。そのうえで、管理者や信頼できる人に、担当やシフトの変更を相談できます。相談しにくいときは、都道府県労働局の総合労働相談コーナー(無料)でも聞けます。
介護職を辞めた理由の調査は、自分の退職の判断に使えますか?
当てはまるとは限りません。調査の割合は、辞めた人全体の様子で、あなたの職場の事情とは別です。理由の言葉は、自分のつらさを整理するときの手がかりにしてください。
介護職を辞めたいとき、退職はすぐに伝えたほうがいいですか?
退職を伝える前に、辞めたい理由と職場に相談できることを整理してみてください。次の職場や収入の見通しが立ってから伝えると、収入が途切れにくくなります。伝える時期の決まりは、就業規則で確かめてください。

自分の場合はどうか、質問に答えて整理できます。

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この記事は、公的な統計や制度の説明をもとに、考えるための材料をまとめたものです。数字は出典の時点のものです。大事なことを決めるときは、専門の窓口にも相談してください。記事の中でサービスを紹介するときは「PR」と書いてお知らせします。