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介護職は資格で給料が変わる?無資格・初任者研修・介護福祉士を比較

介護職の働き方相談室編集部 / 更新日 2026年10月20日 / 読む時間:約8分

介護職は資格あり・なしで給料がどう違う?

月給で働く常勤の介護職員の平均給与額は、持っている資格で次のように分かれています。

資格なしと介護福祉士の差は、59,430円です。ただし、この差は「資格を取った分」だけではありません。資格ごとの平均には、働いてきた年数の違いも混ざっています。取れば同じだけ上がる、という意味ではありません。

数字は、厚生労働省『令和6年度 介護従事者処遇状況等調査』(令和6年9月分)です。

介護の資格取得で迷う、研修費用と給料のこと

働き始めて1〜3年目は、仕事を覚えるだけで精一杯の時期です。そのうえで「初任者研修のあとは、実務者研修を取ったほうがいいのか」「費用はどのくらいかかるのか」と考える人は少なくありません。

そこで、国の調査の数字を、資格別と勤続年数別に組み直しました。

無資格・初任者研修・介護福祉士の平均給与を比較

次の表は、介護職員の平均給与額(基本給、手当、一時金の6分の1の合計)を、持っている資格別に並べたものです。右の2列は、この記事で計算しました。

持っている資格 令和6年9月 令和5年9月 平均の勤続年数 資格なしとの差(計算)
介護福祉士 350,050円 337,160円 10.4年 +59,430円
実務者研修 327,260円 313,490円 6.9年 +36,640円
介護職員初任者研修 324,830円 311,290円 8.8年 +34,210円
資格なし 290,620円 271,080円 5.8年 0円
社会福祉士 397,620円 377,210円 9.3年 +107,000円
介護支援専門員 388,080円 377,600円 14.0年 +97,460円

(出典: 厚生労働省『令和6年度 介護従事者処遇状況等調査結果の概要』統計表第89表。「資格なしとの差」はこの記事での計算。資格の行は複数回答で、2つ以上の資格を持つ人はそれぞれの行に数えられています)

表の読み方は、次のとおりです。

介護職の給料は、資格だけでなく勤続年数でも違う

では、勤続年数だけで見ると、どうでしょうか。同じ調査の、勤続年数別の平均給与額です。

勤続年数 平均給与額(令和6年9月) 平均年齢
1年 298,760円 40.4歳
2年 309,630円 40.5歳
3年 316,080円 42.2歳
4年 322,370円 42.7歳
5〜9年 335,640円 45.3歳
10年以上 359,040円 48.9歳

(出典: 同調査 統計表第86表)

勤続1年と10年以上の差は、60,280円です。さきほどの「資格なしと介護福祉士の差」59,430円とほぼ同じ大きさです。つまり、資格の差に見えるものの中に、勤続年数の差がかなり入っている可能性があります。どちらがどれだけ効いているかは、この表からは分かりません。

自分の給料を、平均と並べてみる

「平均より高いのか低いのか」は、計算ツールで確かめられます。月給と、今年の4月から9月までの賞与の合計を入れると、全体・施設の種類別・勤続年数別・資格別の平均との差が出ます。入れた金額は送信されません。

あなたの介護の給料は、平均と比べてどのくらい?(施設の種類・勤続年数・資格別) ›計算・データのツール

ここでは、使い方が分かるように計算の例をひとつ置きます。この数字は、説明のために私たちが置いた架空の入力で、国の調査の平均ではありません。

この 330,000円を、調査の平均と比べると、次のように読み上げられます。

比べる相手 平均 差(計算)
介護職員の全体 338,200円 8,200円 低い
勤続3年 316,080円 13,920円 高い
初任者研修 324,830円 5,170円 高い
実務者研修 327,260円 2,740円 高い
介護福祉士 350,050円 20,050円 低い

4つの行は、足したり平均したりしません。別々の物差しで、自分の位置を見るものです。平均との差は、給料が正しいか、適切かを示すものではありません。

介護の資格取得前に、資格手当と費用負担を確認

資格を取るか迷う人は、次の3つを確かめておくと決めやすくなります。

  1. 職場の資格手当の決まり。「資格手当は、資格ごとにいくらですか。決まりが書いてあるものはありますか」と聞けば分かります
  2. 受験や受講の条件。実務経験が3年以上あり、実務者研修を終えると、介護福祉士の試験を受けられます。最新の条件は、試験の案内で確かめてください
  3. 費用を助ける制度。受講費の一部が戻る教育訓練給付制度は、対象の講座かどうかを厚生労働省の検索で調べられます。使えるかは雇用保険に入っていた期間などで変わるので、ハローワークで確かめます

学費を借りている人は、もうひとつあります。都道府県の社会福祉協議会の貸付は、資格を取ったあとに決められた期間、介護の仕事を続けると返還が免除される仕組みが多いです。期間は制度や都道府県で違い、2年や5年の例があります。期間の途中で辞めると、返すお金が出ることがあります。契約書を読み返し、貸付元に聞いてください。

診断で見える、1〜3年目の進み方

このサイトの「介護の仕事、辞める?続ける?」診断では、1〜3年目の人の結果は、おおまかに次のように分かれます。

結果の型 当てはまる人 進み方の例
契約を確かめてから考える 学費や研修費を借りていて、返す約束の途中か、はっきりしない人 契約書で免除の条件を確かめ、貸付元に辞めた場合の扱いを聞く
資格を取りながら、給料の上がる道を考える 資格がまだ上を目指せて、辞めたい理由が給料や先の見通しの人 職場の資格手当と資格取得の支援を確かめ、働きながら次の資格を目指す
今は続けて、様子を見る 何でも話せる人がいる人 気持ちを人に話し、つらい場面を書き出して様子を見る
職場を変えることを考えてよい 相談できる人が少ない、または話しても変わりにくい人 同じ介護の仕事のまま、施設の種類や職場を変えて探す

答えるのは約2分で、個人情報の入力はいりません。

資格取得を応援する職場の話を聞いてみる

資格を取りたいと決めた人に向けて、サービスの種類を説明します。

「資格取得を応援する職場の求人を聞くサービス」は、働きながら資格を取る制度(受講費の支援など)がある職場の求人を探してくれます。申し込むと、持っている資格と、取りたい資格、希望の働き方を入力します(約3分)。そのあと、担当者から電話かメールで連絡が来て、資格取得の支援の条件(費用や勤務の形)を聞けます。お金は無料です。転職は、しなくてかまいません。

聞いてみて合わなければ、断って大丈夫です。支援の中身は職場ごとに違うので、費用の負担や条件は、話を聞くときに忘れずに確かめてください。

まだ申し込まなくても大丈夫です

計算ツールで自分の位置を見ただけでも、考えは前に進んでいます。申し込みは、迷いが晴れてからで間に合います。

決めきれないときは、職場の先輩や家族など、信頼できる人に話してみるのもひとつです。占い師に話を聞いてもらい、背中を押してもらう人もいます。占いで正しい答えが出るわけではありませんが、このサイトの占いの診断は無料で試せます。

辞める前に確かめることを、1つの記事にまとめています。

よくある質問

介護福祉士を取れば、給料は上がりますか?
この調査の数字だけでは、資格を取ったあとの昇給額は分かりません。資格ごとの平均は、働いてきた年数も違う人たちの平均です。介護福祉士の平均勤続年数は10.4年、資格なしは5.8年でした。資格を取ったときに手当がいくら付くかは、職場の決まり(資格手当)で変わるので、勤め先に聞いてください。
初任者研修と実務者研修で、給料はいくら違いますか?
令和6年9月の平均給与額は、実務者研修が327,260円、初任者研修が324,830円で、差は2,430円でした。ただし、2つ以上の資格を持つ人はそれぞれの行に数えられている複数回答です。実務者研修を取る意味は、平均の差だけでなく、介護福祉士の試験を受けるための条件になることにもあります。
介護の資格取得費用を補助してもらえる制度はありますか?
受講費の一部が戻る教育訓練給付制度や、都道府県の社会福祉協議会の修学資金の貸付があります。使えるかどうかは雇用保険に入っていた期間や住んでいる都道府県で変わります。ハローワークや福祉人材センターで確かめてください。貸付は、決められた期間、介護の仕事を続けると返還が免除される仕組みが多く、期間の途中で辞めると返すお金が出ることがあります。
社会福祉士やケアマネジャーの資格があると、介護職員の給料は高いのですか?
平均給与額は社会福祉士が397,620円、介護支援専門員が388,080円です。ただし、介護支援専門員の平均勤続年数は14.0年と長く、役職や仕事の内容も違う人が含まれると考えられます。取ればそのまま同じ額になる、という意味ではありません。

自分の場合はどうか、質問に答えて整理できます。

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