給料が低いとき、昇給の相談はどう伝える?転職前の準備
給料が低いと感じたら、転職前に昇給の相談を
昇給を会社に相談するのは、転職の前にできる手段のひとつです。成功するかどうかは、準備で変わります。「給料が低い」と伝えるより、「この仕事をしてきた。次にこの役割を担いたい。そのうえで給料を見直してほしい」と順に伝えるほうが、話は進みやすくなります。
年収を下げたくない事情がある30代・40代の人へ。話す前の準備、切り出し方の例、断られたときの次の手を書きます。
相談するのは、おかしくない
給料の話は切り出しにくいものです。ただ、会社によっては、評価の面談などで、仕事ぶりと給料が合っているかを話す場があります。相談は、特別な行動ではありません。
転職で年収が上がるとは限りません。厚生労働省『令和6年 雇用動向調査』(2024年1年間)では、転職した人のうち賃金が増えたのは、35〜39歳で 45.5%、40〜44歳で 45.9%、45〜49歳で 46.4% でした。同じ年代で減った人は、24.3%、29.0%、23.8% です。増える人は半分に届かず、減る人もいます。動く前に、今の会社で変えられることを試す意味は、十分にあります。
昇給を相談する前に、仕事の実績と希望を整理する
準備の時間を30分とるだけでも、話し方が変わります。紙に書き出してみてください。
| 書き出すこと | 例 |
|---|---|
| この1〜2年でやったこと | 担当した仕事、任された役割、数字で言えること(件数・期間など) |
| 前より増えた責任 | 後輩の指導、チームのまとめ、新しい業務の担当 |
| 希望する形 | 給料を上げたいのか、役割や肩書を変えたいのか、働く時間を変えたいのか |
| 会社に聞きたいこと | 次の見直しの時期、評価の基準、昇給の決まり |
「給料を上げてほしい」の一言だけでは、上司も答えにくいものです。仕事の中身と、希望する形がセットになると、相談として受け取りやすくなります。
上司への昇給相談はどう切り出す?伝え方の例
最初から給料の話をしなくても大丈夫です。次の順で話すと、進めやすくなります。
- 時間をもらう 「今後の仕事のことで、30分ほどお時間をいただけませんか」
- これまでの仕事と、今後の気持ちを伝える 「この1年、〇〇の担当をしてきました。今後は、△△の役割にも挑戦したいと考えています」
- 給料の話に移る 「その働き方に合わせて、給料の見直しも相談させていただきたいのですが、可能でしょうか」
- 相手の答えを聞く 「見直しの時期や、基準があれば教えてください」
〇〇と△△には、自分の仕事を入れてください。言い切らず、相談の形にするのがコツです。
避けたほうがよいのは、他の人と比べる言い方です。「同期の○○さんより低い」と言うと、話が感情の争いになります。比べるなら、自分の仕事の中身で話します。
昇給の相談を断られたら、転職を考える前に
相談しても、すぐに通るとは限りません。断られたときに確かめることは、次の3つです。
- 理由を聞く。会社の状況なのか、自分の評価なのか
- 次に見直される時期を聞く。半年後か、来年か
- 何ができると、見直しの対象になるかを聞く
答えをメモしておくと、次の判断材料になります。
そのうえで、見直しが先になりそうなら、転職したときの年収の変わり方を調べて比べてみます。計算ツールでは、年代と今の年収を入れると、同じ年代で転職した人の様子と、年収が1割下がった場合・上がった場合の目安が出ます。
転職したときの年収 目安チェック ›計算・データのツール社内の相談と転職の比較。この両方を試してから決めれば、あとで「あのとき確かめておけばよかった」となりにくくなります。
切り出す前に、気持ちを整える
相談の前は、緊張します。断られたらどうしよう、と考えて、何日も先延ばしにする人もいます。そんなときは、話す内容を紙に書いて、声に出して一度読んでみてください。言葉が整理されて、本番で詰まりにくくなります。
相談は、結論を出す場ではありません。「今の気持ちを伝えて、会社の考えを聞く場」と考えると、肩の力が抜けます。
話したあとにすること
話し合いが終わったら、その日のうちにメモを残します。
- 相手が言ったこと(見直しの時期、基準、できること)
- 自分が頼んだこと
- 次にいつ話すか
返事を待つ約束をしたなら、その時期が来たら自分から聞きます。待つだけだと、話が流れてしまうことがあります。メモは、あとで転職と比べるときの材料にもなります。
管理職の人は、役割が増えたのに給料が変わらないことが、悩みの中心になりがちです。その場合は、増えた役割を具体的に書き出して、「この役割に見合う給料にしてほしい」という形で伝えると、話が通りやすくなります。
診断の「今は続けて条件を整える」型
このサイトの「今の仕事、辞める?続ける?」診断では、年収を下げられない事情があり、辞めたい理由が今の会社で変えられそうな人は、「今は続けて条件を整える」という結果になります。その型の進め方は、次の3つです。
| 印 | 進め方 | 理由 |
|---|---|---|
| ◎ | 上司や人事に、働き方の相談をする | 部署や担当が変わるだけで、年収を保ったまま解決することがある |
| ○ | 転職したときの年収の変わり方を調べておく | いざ動くときに、条件を決めやすくなる |
| △ | 未経験の仕事に移る | 年収が下がりやすいので、今の条件だと合いにくい |
この記事の内容は、◎と○にあたります。診断では、年代と辞めたい理由などから、あなたの型が分かります。約2分で、個人情報の入力はいりません。
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