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薬剤師の年収は低い?経験年数・企業規模・男女別の平均と比べる

薬剤師の働き方相談室編集部 / 更新日 2026年10月20日 / 読む時間:約9分

結論から

薬剤師の月の給与は、働いた年数が長いほど高く出ます。国の統計(令和5年)で、企業規模10人以上の会社で働く薬剤師の平均を見ると、0年目は月30.7万円、5〜9年は36.1万円、15年以上は44.7万円です。年収の目安にすると、373.7万円、512.5万円、621.0万円になります。

ただし、年数の順にいつも上がるわけではありません。男女別や会社の大きさ別に分けると、数字の並びが変わります。このページでは、同じ統計を「経験年数 × 企業規模 × 男女」の表に組み直しました。区分ごとの人数も添えているので、数字がどのくらい頼れるかも分かります。

数字は、厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』第14表(2023年6月分の給与。賞与は2022年1年間)です。

薬剤師の給料が低いと感じたら、転職前に比べること

同じ経験年数の人と比べて、給料が低い気がする。5年目から14年目の薬剤師に、よくある悩みです。

比べる物差しがないと、「低い気がする」は気持ちのままです。平均を確かめると、本当に低いのか、同じくらいなのかが分かります。平均より低くても、それだけで職場を変える理由にはなりません。まず数字を知るところから始めましょう。

薬剤師の年収・月給の平均を経験年数別に見る

下の表の「年収の目安」は、所定内給与額(毎月決まって支給される給与から、残業代をのぞいたもの)× 12 + 年間賞与その他特別給与額で組み立てた数字です。この記事での計算で、額面です。手取りではありません。

経験年数 月の給与(所定内給与額) 年収の目安 区分の人数(推計)
0年(今年入った) 30.7万円 373.7万円 約8,270人
1〜4年 34.7万円 490.5万円 約26,070人
5〜9年 36.1万円 512.5万円 約23,560人
10〜14年 40.4万円 588.3万円 約11,370人
15年以上 44.7万円 621.0万円 約38,560人

表を見ると、次のことが分かります。

薬剤師の平均年収は男性・女性でどう違う?

同じ企業規模計で、男女に分けた表です。

経験年数 月の給与(男) 月の給与(女) 年収の目安(男) 年収の目安(女) 人数(男) 人数(女)
0年(今年入った) 31.6万円 30.2万円 387.3万円 365.6万円 約3,120人 約5,150人
1〜4年 37.2万円 32.9万円 529.0万円 463.4万円 約10,770人 約15,300人
5〜9年 36.8万円 35.3万円 527.9万円 498.0万円 約11,430人 約12,120人
10〜14年 42.7万円 38.2万円 618.4万円 559.8万円 約5,530人 約5,840人
15年以上 49.7万円 40.9万円 679.9万円 576.4万円 約16,610人 約21,950人

この表からは、差の理由は分かりません。勤務時間や役職、勤続年数など、表に出ていない違いも含まれます。

薬剤師の平均年収を企業規模別に比べる

企業全体の従業員数で分けた表です。男女計で、経験5〜9年と15年以上を取り出しました。

経験5〜9年

企業全体の従業員数 月の給与 年収の目安 区分の人数(推計)
全体(規模計) 36.1万円 512.5万円 約23,560人
1,000人以上 35.2万円 516.8万円 約8,670人
100〜999人 35.5万円 499.7万円 約11,650人
10〜99人 40.2万円 546.8万円 約3,240人

経験15年以上

企業全体の従業員数 月の給与 年収の目安 区分の人数(推計)
全体(規模計) 44.7万円 621.0万円 約38,560人
1,000人以上 41.2万円 608.2万円 約10,030人
100〜999人 42.6万円 599.9万円 約13,570人
10〜99人 49.0万円 648.7万円 約14,960人

10〜99人の会社の平均は、5〜9年で月40.2万円、15年以上で49.0万円と、1,000人以上の会社(35.2万円、41.2万円)より高く出ています。差は、5〜9年で5.0万円、15年以上で7.8万円です。

ここで気をつけたいのは、人数です。10〜99人の会社は、同じ区分の人数が少なくなります。たとえば、経験0年・10〜99人の区分は約760人しかいません。ツールでは、1,000人未満の区分に「人数が少ないので、平均はぶれやすい数字です」と添えています。

また、この統計は薬剤師を1つの職種として集計しているので、職場の種類(調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業)別の値は出せません。残業代や手当の込み方、勤務日数も職場ごとに違います。10〜99人の会社のほうが高く出ることは、そちらの職場が得だという意味ではありません。

自分の数字を入れてみる(計算の例)

計算ツールでは、経験年数・企業全体の従業員数・男女の区分・月の給与(残業代をのぞく)・1年間の賞与を入れると、同じ区分の平均との差を言葉で返します。入力は画面の中で計算するだけで、送信も保存もしません。

下は、この記事で置いた入力の例を3つ入れたときの出力です。計算の例なので、実在の人の数字ではありません。

計算の例 入れた数字 区分の平均 差 区分の人数
1つ目 経験5〜9年・規模は「わからない・全体」・男女計。月33万円、賞与70万円(年収の目安は 33×12+70 = 466万円) 月36.1万円、年収の目安512.5万円 月は3.1万円低く、年収の目安は46.5万円低い 約23,560人
2つ目 経験10〜14年・1,000人以上・女。月38万円、賞与100万円(38×12+100 = 556万円) 月36.4万円、年収の目安541.3万円 月は1.6万円高く、年収の目安は14.7万円高い 約1,600人
3つ目 経験15年以上・100〜999人・男女計。月42万円、賞与90万円(42×12+90 = 594万円) 月42.6万円、年収の目安599.9万円 月は0.6万円低く、年収の目安は5.9万円低いので「同じくらい」 約13,570人

「同じくらい」は、月の差が上下1万円未満、年の差が上下10万円未満のときです。それ以上は「高い」「低い」と、差の万円を添えます。

薬剤師の給与 目安チェック(同じ経験年数の平均と比べる) ›計算・データのツール

出力の最後には、次の一言を添えています。「平均より低くても、それだけで職場を変える理由にはなりません。残業代や手当の込み方、勤務日数が違うと、数字は変わります。」

平均より低いと分かったら

数字が低かったとき、すぐ職場を変える必要はありません。順番に、次を確かめます。

  1. 給与明細で、基本給・手当・残業代・賞与を分けて見直す。月の給与が同じでも、残業代が多いと基本給は低いことがあります
  2. 薬局長や上司に、勤務の日数・時間・店舗・業務の分担を相談する
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平均年収の数字が記事ごとに違う理由は、こちらにまとめています。

辞めたいときの進み方の全体は、こちらです。

薬剤師が調剤薬局を辞めたいときは?人間関係・給料・働き方を整理 ›読みもの

よくある質問

薬剤師の経験5〜9年の平均年収と月給はいくらですか?
令和5年の統計で、企業規模10人以上の会社で働く薬剤師(規模計・男女計)の、経験5〜9年の所定内給与額は月36.1万円、年収の目安は512.5万円です。この区分の人数は、統計では約23,560人です。残業代をのぞいた額面で、手取りではありません。
薬剤師の平均年収は、男性と女性でなぜ違いますか?
この統計の表からは、理由は分かりません。経験年数15年以上では、月の給与が男49.7万円・女40.9万円と出ていますが、勤務時間、役職、勤続年数など、表に出ていない違いも含まれます。数字は、自分の区分の平均を知るための目安として使ってください。
薬剤師は大手より中小の会社に転職したほうが年収は高いですか?
そうとは言えません。10〜99人の会社は人数が少ない区分があり、平均がぶれやすくなります。また、残業代や手当の込み方、勤務日数も職場ごとに違います。給料の高さを示すものではなく、見学で内訳を聞くのが確かです。
薬剤師の年収は、調剤薬局・ドラッグストア・病院で比べられますか?
国の統計は薬剤師を1つの職種として集計していて、職場の種類別の値は出ていません。このページの表も、経験年数・企業規模・男女の区分までです。職場の種類による違いは、数字を作らずに、見学や面談で聞いて確かめます。

自分の場合はどうか、質問に答えて整理できます。

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この記事は、公的な統計や制度の説明をもとに、考えるための材料をまとめたものです。数字は出典の時点のものです。大事なことを決めるときは、専門の窓口にも相談してください。記事の中でサービスを紹介するときは「PR」と書いてお知らせします。