大型免許の取得費用が会社負担なら?退職時の返還条件と確認事項
大型免許などの取得費用を会社負担にする前に
会社が免許の費用を出してくれる求人は、これから運転の仕事を始める人にとって、ありがたい制度です。ただ、「やめたときに費用を返す」という条件が付く場合があります。
大切なのは、入社を決める前に、返す条件を書面で確かめることです。何年勤めれば返さなくてよいのか、途中でやめたら何を返すのかを聞いておけば、あとで思わぬ出費になるのを避けられます。
このページに、聞く5つのこと、免許の種類・受けられる年齢・必要な経験の早見表、診断の結果の進み方をまとめました。
会社負担の免許費用は、退職すると返すのか
免許を取りたい。でも会社に出してもらって、すぐやめたくなったらどうなるのか。契約を結んでから「返してください」と言われたら困る。そう感じる人は少なくありません。
その心配は、間違っていません。会社の決まりは、会社ごとに違います。だからこそ、契約の前に聞いておくことに意味があります。
ドライバー未経験で必要な免許・年齢・経験
どの免許が必要かで、聞く内容も変わります。運転の仕事に使う主な免許を、道路交通法の決まりで表にしました。
| 免許 | 運転できる車の目安 | 受けられる年齢 | 必要な経験 | 主な仕事 |
|---|---|---|---|---|
| 準中型免許 | 車両総重量 3.5t 以上 7.5t 未満 / 最大積載量 2t 以上 4.5t 未満 | 18歳から | なし | 2t〜4t クラスの配送・宅配の一部 |
| 中型免許 | 車両総重量 7.5t 以上 11t 未満 / 最大積載量 4.5t 以上 6.5t 未満 | 20歳から | 普通免許などを持っている期間が通算2年以上(19歳以上で通算1年以上なら、特例教習を受けて受験できる) | 4t トラック(地場・ルート配送) |
| 大型免許 | 車両総重量 11t 以上 / 最大積載量 6.5t 以上 | 21歳から | 普通免許などを持っている期間が通算3年以上(19歳以上で通算1年以上なら、特例教習を受けて受験できる) | 大型トラック・長距離 |
| 普通二種免許 | 普通車でお客さんを乗せて報酬を得る | 21歳から | 普通免許などを持っている期間が通算3年以上(19歳以上で通算1年以上なら、二種免許の特例教習を受けて受験できる) | タクシー・ハイヤー・運転代行 |
| 中型二種・大型二種免許 | 中型・大型のバスでお客さんを乗せて報酬を得る | 21歳から | 普通免許などを持っている期間が通算3年以上(19歳以上で通算1年以上なら、二種免許の特例教習を受けて受験できる) | 路線バス・観光バス・送迎バス |
(出典: 道路交通法第85条・第88条・第96条、道路交通法施行規則第2条、道路交通法施行令第32条の7・第32条の8、2026年10月確認。費用は教習所ごとに違い、公的な出典が取れていないため「調べ中」です)
受験の資格は法令の決まりです。免許を取った時期や、AT車のみの免許などの条件で、運転できる範囲が変わります。いま持っている免許の条件欄を見て、教習所にも確かめてください。
「いま持っている免許」から行きたい免許までの道すじは、ツールに出ます。たとえば、普通免許を持って2年以上なら、中型免許の試験を受けられます。
運転の仕事に必要な免許 早見表(受けられる年齢・経験と、費用) ›計算・データのツール大型免許などの会社負担で確認する5つのこと
面接や、内定のあとの説明で、次の5つを聞いてみてください。
| 聞くこと | 聞き方の例 | なぜ聞くか |
|---|---|---|
| 1 返す条件は書面にあるか | 「返還の条件は、契約書か就業規則に書かれていますか」 | 口頭だけの約束だと、あとで食い違うため |
| 2 何年勤めれば返さなくてよいか | 「何年勤めれば、返さなくてよくなりますか」 | 期間によって、負担の重さが変わるため |
| 3 何を返す対象にするか | 「教習の費用のほかに、検定料や宿泊の費用も対象ですか」 | 範囲が広いと、返す額が大きくなるため |
| 4 免許を取っている間の扱い | 「教習に通う日は出勤の扱いですか。給料は出ますか」 | 通う間の収入と休みが変わるため |
| 5 会社の都合や体調で辞めるとき | 「会社の都合で辞めるときや、病気で働けなくなったときも返しますか」 | 自分の都合でない場合の扱いを知るため |
契約の前に条件を確かめるのは、ふつうのことで、失礼にはあたりません。答えをその場でメモするか、メールで確認してもらうと、あとで見返せます。
免許費用の返還条件で迷ったときの相談先
労働基準法第16条では、やめたときの違約金や損害賠償の額を、あらかじめ決めておくことが禁じられています。ただし、免許の費用の返還が認められるかどうかは、契約の内容や個別の事情で変わります。このページでは「返す必要がある」「ない」とは言えません。
迷うときは、労働基準監督署の総合労働相談コーナーで、無料で相談できます。契約書や求人票のコピーを持っていくと、話が早く進みます。法的な判断が必要なときは、法テラスのような窓口もあります。
診断の「免許の支援がある会社から入る」の型
このサイトの診断で、「ドライバーの仕事を始めたい」「免許はまだ持っていない」と答えた人は、「免許の支援がある会社から入る」という結果になることがあります。進み方の例は、次のとおりです。
| 進み方 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ◎ 免許の取得を支援してくれる会社を探し、返還の条件を確かめる | 費用の負担が小さく、働きながら免許を取れる | 「何年勤めれば返さなくてよいか」を書面で確かめる |
| ○ 自分で教習所に通ってから探す | 費用は自分で出すが、会社の返還条件に縛られない | 費用を出せるかを、先に見積もりで確かめる |
| △ 条件を聞かずに入社する | すぐ働ける | 途中でやめたときの返還条件が合わないと、思わぬ出費になることがある |
どの進み方が合うかは、手元のお金と、どれくらい早く働きたいかで変わります。答えるのは約2分で、個人情報の入力はいりません。
自分はどれに当たるか、質問に答えて整理できます。
ドライバーの「続ける・始める」診断をはじめる無料・登録なし・名前やメールアドレスは聞きません免許の支援がある求人を探したい人へ
聞くことが決まって、免許の支援がある求人を探したい人に向けて、サービスの種類を説明します。
「免許の取得を支援する求人を紹介するサービス」は、免許の費用を会社が出す求人を探せるものです。申し込むと、名前・電話番号・メールなどを入力(約3分)し、担当者から電話かメールで連絡が来ます。そこで、上の5つの質問を、担当者にしてみてください。お金は無料です(免許の費用は会社しだいです)。転職は、しなくてかまいません。
サービスごとに、年齢の上限や、対応する地域が違います。申し込む前の画面で確かめてください。
まだ申し込まなくても大丈夫です
免許の種類と、聞くことを知っただけでも、考えは進んでいます。申し込みは、迷いが晴れてからで間に合います。
決めきれないときは、家族や信頼できる人に話してみるのもひとつです。占い師に話を聞いてもらって、背中を押してもらう人もいます。占いで正しい答えが出るわけではありませんが、このサイトの占いの診断は無料で試せます。
自分はどれに当たるか、質問に答えて整理できます。
占いの使い方チェックをはじめる無料・登録なし・名前やメールアドレスは聞きません運送会社の調べ方は、こちらにまとめています。
よくある質問
大型免許を会社負担で取ったら、退職時に費用を返す必要がありますか?
免許費用の返還条件が書面にないときは、どうすればいいですか?
大型免許は自費で取るのと会社負担で取るのと、どう違いますか?
大型免許の取得費用はいくらかかりますか?
- 道路交通法第85条・第88条・第96条、道路交通法施行規則第2条、道路交通法施行令第32条の7・第32条の8(2026年10月確認)
- 労働基準法第16条(2026年10月確認)