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配送ドライバーの給料は低い?求人票の固定残業代と時給の確かめ方

ドライバーの働き方相談室編集部 / 更新日 2026年10月20日 / 読む時間:約6分

配送ドライバーの給料は、内訳と時給で確かめる

求人票の「月給30万円」は、そのまま見ても分かりません。基本給と、毎月の固定の手当と、固定残業代に分けて、時給に直してみると、見え方が変わります。

月給の中に固定残業代が大きく入っていると、基本給だけの時給は意外と低くなります。県の最低賃金より低くなる求人もありえます。

時給換算ツールの使い方を、3つの計算例で説明します。最低賃金は厚生労働省の令和8年度の額です。結果は「違反」と決めるものではなく、面接や会社に聞くことを見つける目安です。

ドライバーの月給と固定残業代の内訳

ドライバーの求人でよくある月給は、次の部分に分かれています。

部分 内容 時給に直すときの扱い
基本給 毎月かならず出る給料のもと 入れる
毎月かならず出る手当 無事故手当・役職手当など 入れる
固定残業代 決めた残業時間ぶんの残業代 別にして見る
通勤手当・家族手当・精勤手当 事情しだいで変わる手当 入れない

最低賃金と見比べるときは、固定残業代や通勤手当などを除いて計算する決まりです。ツールの入力欄も、「基本給と毎月かならず出る手当の合計」と「固定残業代」が別になっています。

ドライバーの給料を時給に換算する方法

ツールは、次の順に計算します。

  1. 時給 = 基本給と毎月の手当の合計 ÷ 1か月の所定労働時間(わからなければ 173時間)
  2. 選んだ県の最低賃金と比べる。下回っていれば「最低賃金を下回っている可能性があります」と出る
  3. 固定残業代の時間が1時間以上のとき、「必要な額の目安」= 1の時給 × 1.25 × 書かれた残業時間。固定残業代がそれより少なければ「足りない可能性」と出る

1.25 は、時間外労働の割増の率です(月60時間までの率。労働基準法第37条)。深夜と休日は別の率なので、この計算は目安です。

求人票の月給 時給にするといくら?(最低賃金との見比べ) ›計算・データのツール

計算の例1: 月給30万円、固定残業代が足りないかもしれない

東京都の求人で、基本給と毎月の手当が 250,000円、固定残業代が 50,000円(30時間分)の場合です。足すと月給 300,000円です。

項目 計算 結果
時給 250,000円 ÷ 173時間 約 1,445円
東京都の最低賃金(2026年10月1日から) 1,280円 時給のほうが上
固定残業代の必要額 1,445円 × 1.25 × 30時間 約 54,191円
書かれた固定残業代 50,000円 4,191円ほど少ない

最低賃金は上回っています。でも、固定残業代が、書かれた30時間ぶんに足りない可能性が出ます。この場合は、求人の書き方や計算のもとの数字を、会社に確かめる材料になります。

計算の例2: 最低賃金の「発効日」をまたぐ

最低賃金は県ごとに、新しい額になる日(発効日)が違います。沖縄県は令和8年度の額が 1,086円で、2026年12月2日からです。それまでは、令和7年度の 1,023円です。

沖縄県の求人で、基本給と毎月の手当が 185,000円、固定残業代が 40,000円(25時間分)の場合です。

項目 計算 結果
時給 185,000円 ÷ 173時間 約 1,069円
今の最低賃金(旧額) 1,023円 時給のほうが上
12月2日からの最低賃金 1,086円 時給のほうが下
固定残業代の必要額 1,069円 × 1.25 × 25時間 約 33,418円
書かれた固定残業代 40,000円 足りている

今は旧額を上回っていても、新しい額になる日から下回る可能性があります。固定残業代は足りています。入社する時期が、発効日の前か後かで、結果が変わるのがポイントです。

歩合給を時給に換算する計算例

歩合が中心の給料は、固定の基本給で割る方法では見られません。歩合を含めた月の給料を、残業を含めた月の総労働時間で割って見ます。残業代にあたる割増の部分は、最低賃金の比べ方では除きます。

愛知県で、割増にあたる部分を除いた月の給料が 240,000円、所定労働時間が 173時間、残業が 50時間だった場合です。

項目 計算 結果
総労働時間 173時間 + 50時間 223時間
時給 240,000円 ÷ 223時間 約 1,076円
愛知県の最低賃金(2026年10月1日から) 1,195円 時給のほうが下

月の給料が高く見えても、働いた時間が長いと、時給に直したときに下回る可能性があります。ツールでは、1か月の所定労働時間の欄に、残業を含めた総労働時間(この例は 223)を入れて見ます。

なお、歩合・出来高払の仕事でも、働いた時間に応じた一定の賃金の保障が会社に求められています(労働基準法第27条)。

配送ドライバーの求人で残業代を確認する質問

ツールの結果の最後には、聞く質問が3つ出ます。

  1. 基本給はいくらで、固定残業代はそれと別に書かれていますか
  2. 固定残業は何時間ぶんですか
  3. それを超えた残業は支払われますか

聞きにくいときは、書面でもらえるかを聞くだけでも十分です。ほかに確かめたい勤務の長さは、別のページにまとめています。

動いてもよさそうな人向けの次の一歩

求人票の数字を見て、条件を決めて動いてみたい人に向けて、サービスの種類を説明します。

「ドライバー専門の転職サービス」は、拘束時間・休み・給料の払われ方などを伝えて、合う求人があるかを見てもらうものです。申し込むと、名前・電話番号・メールなどを入力(約3分)し、担当者から電話かメールで連絡が来ます。お金は無料です。転職は、しなくてかまいません。

サービスごとに、年齢の上限や対応する地域が違います。申し込む前の画面で確かめてください。

診断で、今の状況を整理する

求人票の見方とあわせて、いまの働き方を続けるか、始めるかを整理したい人は、診断を使ってみてください。答えるのは約2分で、個人情報の入力はいりません。

まだ申し込まなくても大丈夫です

先にツールで数字を見ただけでも、考えは進んでいます。申し込みは、迷いが晴れてからで間に合います。

数字を見て不安になったときは、労働基準監督署の総合労働相談コーナーで、無料で相談できます。内訳の分かる書類があると話が早く進みます。

決めきれないときは、家族や信頼できる人に話してみるのもひとつです。占い師に話を聞いてもらって、背中を押してもらう人もいます。占いで正しい答えが出るわけではありませんが、このサイトの占いの診断は無料で試せます。

よくある質問

配送ドライバーの求人にある固定残業代とは何ですか?
毎月かならず、あらかじめ決めた残業時間ぶんの残業代を、給料に含めて払うしくみです。求人票に「固定残業代30時間分を含む」のように書かれます。書かれた時間を超えた残業は、別に払われるのが決まりです。
タクシーなどの歩合給でも、最低賃金は適用されますか?
守られます。歩合が中心の給料でも、時間あたりに直した金額が最低賃金を下回ってはいけません。また、歩合・出来高払の仕事でも、働いた時間に応じた一定の賃金を保障することが会社に求められています(労働基準法第27条・最低賃金法)。
配送ドライバーの給料が低いと感じたら、何を確認すればいいですか?
まず、基本給・手当・固定残業代の内訳と、1か月の所定労働時間を、求人票や雇用契約書で確かめてください。それでも気になるときは、労働基準監督署の総合労働相談コーナーで無料で相談できます。内訳の分かる書類があると、話が早く進みます。
給料を時給に換算すれば、会社の違反が分かりますか?
なりません。ツールは、求人票の数字から目安を出すだけです。通勤手当などの扱いや、手当の種類で、実際の計算は変わります。結果は「確認すべき点」として使い、気になるときは会社に内訳を聞くか、相談窓口に話してください。
出典

自分の場合はどうか、質問に答えて整理できます。

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この記事は、公的な統計や制度の説明をもとに、考えるための材料をまとめたものです。数字は出典の時点のものです。大事なことを決めるときは、専門の窓口にも相談してください。記事の中でサービスを紹介するときは「PR」と書いてお知らせします。